日の当たり方でセイカツのリズムが変わる

伊集院 妃芳

伊集院 妃芳

社員ブログ

実は2023年4月から10か月間だけ、静岡の清水と東京の二拠点生活をしている。新しく住む静岡の家は理想的な南向きだ。そしてやたら窓が大きくて多い。朝起きると、ほとんど遮光しないカーテンから光が入ってきて目が覚めて、リビングに行く前に日焼け止めを塗りたくなるくらい、東の出窓から日光が差し込む。引っ越し当初、出窓にモノを置いていたら、朝熱くなっていた。そんな家に住んでいる。

午前中の時間が長いので、今まで食べていなかった朝食をとり、8時前にはシゴトを始めるようになった。そして12時までには布団に入り、15分以内に寝付く。別人のようなセイカツが、もう1か月以上続いている。

先日、静岡に引っ越してから初めて東京に戻った。

これまで住んでいた東京の家は北西向きのマンションで、周知のとおり、朝は弱かった。久しぶりに帰って数日セイカツをしてみると、驚くことに夜眠れなくなった。そして朝は静岡のセイカツリズム同様6時に目が覚めるのだが、どうもすっきり起き上がれない。朝食をとる気分にもなれない。すっかり元々の東京のセイカツリズムに戻ってしまった。

4日間東京で過ごして静岡に戻ると、また翌日から静岡のセイカツリズムに戻った。徐々に戻っていくのではなく、東京での数日がなかったかのように身体が適応していくのはとても不思議だった。東京と静岡は気温などもほぼ同じなので、思い当たる節は今のところ住環境くらいなのだ。厳密には寝具などもあるのかもしれないが、そのあたりは東京のほうが良いものを揃えているので、静岡の家が勝るのは日当たりくらいかな、と思う。

今まで日当たりを重視して家を選んでこなかったので、試しに現在東京で住むエリア(中央区)で「南向き」という条件を加えて検索してみた。すると、元の検索結果から2/5くらいまで物件数が減ってしまった。もちろん地域にもよるだろうが、それだけ東京で日当たりを重視した物件を探すのは難しいのだろう。

ずっと朝が苦手だと思っていたのに、実は日の当たり方が関係していたかもしれない、という事実は、私にとっては新しい発見で、嬉しいような、これまで損をしていたような、複雑な気持ちだ。朝型も夜型も、それぞれのセイカツリズムに応じて変えていけばいいが、もし「(朝型、あるいは夜型に)変えたいけど変えられない」という人は、思い切って住環境を見直したり、日の当たり方を調整してみるのをおすすめしたい。体質だから、と諦めていた人にとって、セイカツのリズムが実は選べるかもしれないというのは、ワクワクする。