静岡市でお茶の間会を開催しました
2023年8月1日に静岡駅近くにあるイノベーション拠点SHIPにてお茶の間会を開催しました。
告知期間はたった1週間だったにもかかわらずあっという間に申し込みが集まり、当日は小山園さんの冷茶と、甘静舎さんの河童まんじゅうをお供に参加者同士が悩みや気づきをシェアし合いました。
今回このイベントを企画するきっかけになったのは、のちに企画メンバーとなることのはスクエアの橋本恵子さんと、会場をお借りしたSHIPのコミュニティマネージャーの玉城陽子さんを中心に行われたランチ会でした。
女性の働き方についてざっくばらんに話そう、と集まり、参加者の皆さんから静岡県内で実施する男女共同参画に関する取り組みや、静岡県内の大学や進学に関する実態などを教えていただきました。次第に話は広がり、普段仕事でしんどいこと、これまで続けてきてよかったこと、ネガティブなことが起こった際の気持ちの切り替え方などを話すうちに、「男女問わず、肩肘はって一生懸命頑張っている方が、息抜きできるような場所をこのメンバーで作れたらいいね」ということで、お茶の間会を企画しました。
「お茶の間会」という名前は、この会で参加者にゆるんでもらいたい、ひと息つける場でありたいという意味を込めて名づけました。お茶会に「間」を入れたのは、スピーチ等話をするときに間がとても大切だけど、意識して間を作るのは難しいよね、という元アナウンサーの橋本恵子さんのひと言です。お茶の間会という場が、張りつめた毎日のなかにある、ちょっとだけゆるむ「間」になればいいなと思っています。
また、お茶の間会の企画を取りまとめた私(伊集院)は、過去にGirls in Tech JapanというSTEM分野で活躍する女性を支援する団体をしていた際にも、「普段頑張る方が仕事やキャリアの悩みを気軽に打ち明けられる場づくり」に約5年注力してきました。最近はだいぶ増えてきた印象がありますが、活動当初はSTEM分野で活躍する女性はまだまだ少なく、
- ・男性主体の職場でトイレなど女性が働く環境が整っていない
- ・職場に女性がいない・少ないためにロールモデルがいない
- ・いてもバリキャリや着ぐるみを着た女性(着ぐるみのように本来の自分ではない姿で、一生懸命頑張る女性をそう言ったりします)で、自分の理想の働き方とは違う
など悩みは尽きず、そしてこういった話は職場などでは気軽に話しづらいため、場づくりを続けることで多くの方に必要とされていたことを実感していました。
今回のお茶の間会も、想定参加者を
- ・かたい職場にお勤めの方
- ・かたい上司のもとで働いている方
- ・いまの働き方や今後のキャリアに不安がある方
として、現状を打破するのがなかなか難しい方、周りに気軽に話が出来る環境でない方が、いつも張りつめている緊張を少しゆるめることができる会を目指しました。実際に、参加者の数名から「まさに私のことだと思いました」と言っていただけて、こういった場が静岡でも必要とされていることを実感しました。
事前にアンケートでお悩みをうかがったところ、
- ・理想の働き方を実現するためにはどうしたら?
- ・このままここにいていいのか…転職をするか迷っています
この2点が多かったので、まずは「かたい職場」とはどんなところで、どんな点が働きづらいのかを考えました。
例えば、新しいことを提案しても挑戦よりも失敗しないことを優先するために受け入れてもらえなかったり、異動や配置転換の意思を尊重されなかったりすると、少しずつ意欲が失われてしまい「かたい職場だからしょうがない」と諦めてしまうと言います。
それに対して、他社では異動の際になぜそのポジションなのかの説明と今後期待することを教えてもらうことで納得感が生まれることや、異動初日に同僚から自分に期待することを話してもらえたことで頑張ろうと思えた経験などを参加者同士でシェアし合いました。
また、静岡出身でなかったり、静岡に赴任したばかりだと繋がりがなかなか作れずに、面白いアイデアがあっても実現するハードルが高い、というお悩みがありました。私も静岡に来てたった4か月なので、不安はよくわかります。これを解決するのは、自分が得意なことや興味があることについて発信することが第一歩では、というアイデアが出ました。会の最後は参加者ひとりずつに興味関心について話してもらったところ、ヨガ講師をしたい人に対して会場候補や企画のアイデアが生まれたり、意外な趣味を披露することで皆から質問攻めにあって楽しそうな姿が見られたりと、ここから早速面白いことが生まれそうな予感です。
開催前、少しかたい面持ちでいらした参加者の皆さんの表情が180%変わり、笑顔が増えたのが非常に印象的な会となりました。告知期間は1週間という短い期間でしたが、多くの方に興味を持っていただき、「東京開催もしてほしい」「日程が合わないが次回開催するなら行きたい」など、うれしいご連絡もたくさんいただきました。実は一か八かやってみよう、という意味で8月1日に開催したのですが(笑)、盛況に終わり開催してよかったと感じています。参加者の皆さんはもちろん、会場をお借りしたSHIPの皆さんや応援してくださった方にお礼を伝えるとともに、次回開催にご期待ください。