自分に余裕があるかどうかを見極めるために

伊集院 妃芳

伊集院 妃芳

社員ブログ

今、自分に余裕があるかどうかを、自分で気づくのは難しい。体調を崩してから自分の身体のことまで気が回っていなかったことに気づいたり、大きな仕事を終えたあとにちょっと無気力になってしまったり。多くの場合、そうなってから気づく(少なくとも私は)。

もっと事前に自分に余裕があるかどうかに気づけないかなと試行錯誤し、最近よさそうだなと思っているのは、「いま、席を譲れるかどうか」で見極めるという方法。簡単なので、ちょっと紹介したい。

静岡と東京の家を移動する場合、新幹線からJR総武線快速に乗り換える。総武線快速は東京・新橋・品川など主要駅に止まりながら、千葉県と神奈川県を結ぶ電車。昼の総武線快速の東京駅あたりは、PCを広げながら忙しそうにするサラリーマンや、遠くから遊びに来た方、高齢の方など幅広い層の人を見かける。比較的移動距離が長い人が乗っているからか、席がまるっと入れ替わるほど空くことはあまりなく、たまにぽつぽつと空いて座れたらラッキーくらいの混み具体だ。

数泊分の荷物を持ちながら、かつちょっとした移動疲れもあって、席に座れたときは嬉しいのだが、ここからが本題。一度腰を下ろした後に、席を譲れるかどうかで自分の余裕の具合を確認する。

席を譲ったらよさそうな方が来たときに、おもに3つのパターンで見極める。

1. 席を譲る対象を確認し、すぐに席を譲る(心◎身体◎)

席を譲ったほうがいいかもと気づき、すっと立ち上がれるときは、周りも見えているし身体もそこまで疲れていないと判断している。総武線快速は元気な高齢の方が多くて、譲っても断られることもあるのだが、そこからはじまる世間話も楽しめるとずいぶんと余裕があるなと思ったりする。

2. 席を譲る対象がいるのはわかっているが、どうしても席を立てない(心◎身体×)

偏頭痛でちょっと休みたいときなんかによくあるが、それ以外でも連日の移動疲れなどで身体に重りがついているんじゃないかと思うほどしんどいときは、申し訳ないが立ち上がれない。でも譲る対象に気づけてはいるので、心の余裕はあると判断している。

3. 席を譲る対象にそもそも気づかない(心×身体?)

これは、近くで席を譲った人がいて初めて席を譲る対象が近くにいたことに気づくパターン。周りを見る心の余裕がなかったので気づかなかったと考えている。アクションを起こす前に終わってしまうので、身体に余裕があるかはわからない。

公共の席でいちいちそんなことを考えてないで…と思う方もいるかもしれないが、今のところこの方法は定期的に実施の機会があり、かつ自分の状態がわかりやすい。結果に応じて、リフレッシュを加えてみたり、睡眠時間を長めに取ってみたりする。それが心身の健康に繋がっているかは正直わからないが、大きく体調を崩していないことから、もう少しこの方法を続けてみようと思っている。もちろん、総武線快速でなくても、電車やバスなどに乗ったときにはできるはず。

大事になる前に小さな変化を見逃さない、そのための材料はたくさん持っておきたいものだ。