久しぶりに「集まる」ときに意識したいこと

伊集院 妃芳

伊集院 妃芳

社員ブログ

マスクを付ける人も徐々に減り、イベントなどの集まりも対面が増えてきた。先日とあるインキュベーション施設を訪問し、たまたま居合わせた初めましての人と話す機会があった。数年ぶりの体験だからか、「あれ、これまでどんな風に初対面の人と話してたっけ」と思い出すところからだった。

数年前はしょっちゅう足を運び、自らも主催することの多かったネットワーキングの機会だが、久しぶりだと少し戸惑うものだ。そこで、これからそういった機会が増えることを想定して、つい先日戸惑った私の経験から、久しぶりに集まるときに意識するとよさそうなことを軽くまとめてみる。コミュニケーションを取るのが得意な人にとっては当たり前のことばかりだが、リハビリ的な感じで読んでもらえるとうれしい。

Photo by Takuya Sakawaki

まず、あくまで私の体感だが、数年前のネットワーキングと比べて、「所属や肩書」よりも「何に興味があるか」など、個について聞かれることが多くなったような気がしている。そこで、自分自身を表すキーワードがすぐに頭に浮かぶ状態にしておくといい。私なら「アントレプレナーシップ、女性、働き方」の3つをスタンバイさせている。いくつかあると相手も興味のある内容を選べるので、話が広がりやすい。コロナ禍を経て、自分の興味の軸が変化した方も多いと思うので、改めて自分の興味を言語化してみるといいかもしれない。

また、一度聞かれたことは何度も聞かれると思って整理をするとよい。例えば私が静岡との二拠点生活をしていることを伝えると、結構な頻度でスーパーマーケットについて聞かれる。どんなスーパーがあるのか、物価や売り物に違いがあるのかなど、他愛もない話だが、一日に3回もスーパーの話を聞かれた日もあったので、今では都内に住む人が気になる部分を整理して話せるようになった(特に意味のない話だが、これが結構盛り上がる)。自分にとっては日常のことでも、聞き手にとっては新鮮な話題であることは多い。加えて、コロナ禍では親しい人や興味が近い人と深いコミュニケーションをとる機会が多く、ある程度相互理解がある前提で話すことに慣れてしまっている部分もあるので、はじめての人にもわかりやすく説明できるように心掛ける。

「集まる」ということは私も久しぶりだけど、相手も久しぶりだということも忘れないようにしたい。コミュニケーションが相当得意でなければ、やっぱり皆しばらくは緊張すると思う。先日ネットワーキングをした際も、話しかけてもらうのを待っている(ように見える)人が多いと感じた。そこで、慣れるまでは、話しかけるときの最初のフックを決めてもいいかもしれない。まずは挨拶をしてみるでもいいし、どこから来たのかなど質問を決めてもいい。私は東京で会う人には静岡で買ったお茶をプレゼントしていて、そこから話が広がることも多い。オンラインは便利でよかったが、リアルで集まるのはやっぱり楽しい。いまは緊張も味わいながら、コミュニケーションのリハビリをしていきたい。