アイデアは「誰に話すかが大切」。静岡市でお茶の間会#2を開催しました

2023年10月2日に静岡駅近くにあるイノベーション拠点SHIPにてお茶の間会を開催しました。

お茶の間会は、いつも何かに追われて張りつめている方やキャリアや働き方に不安がある方が集まり、自分の働き方を見つめ直すきっかけをつくる会です。

お茶を飲みながらほっとひと息つくようなイメージで、参加者の皆さんも、そして企画者や関係者の皆さんも一緒に「ゆるまる」ことをゴールにしています。

今回は2回目の開催となりました。第1回の様子と、開催に至るまでの想いはこちらにまとめています。

大々的に告知をしていなかったのですが、「かたい職場にお勤めの方が対象と聞いて私のことだと思いました」「転職を考えているので、お話する機会がほしかったです」など、内容にピンときた方が自然と集まりました。当日は小山園さんの冷茶を飲みながら、東京やNYからきたお土産をお供に参加者同士が悩みや気づきをシェアし合いました。

会場は前回同様、静岡県のイノベーション拠点SHIPです。SHIPの詳細や取り組みはこちらからご覧ください。

最初に自己紹介をしたところで、今回は

の3つのパターンにバランスよくわかれるということで、まずはそれぞれのパターンでキャリアを積むうえで感じたことをシェアし合いました。

例えば、生まれ育った場所以外で暮らしていると、学校の同級生や地元の友人のような繋がりはないため、何をするにも最初の一歩が難しく感じます。企画者の私（伊集院）自身も静岡に来て浅いこともあり、このお茶の間会も告知当初は集まるのか不安になります。地元であれば知り合いも多く、繋がりから新しい取り組みが生まれたり、仲間を集めやすいのかなという印象を持っていました。

一方で、生まれも育ちも静岡の方からは、知り合いが多くても面白いことができるかどうかは人次第で、常にメリットだとは思わないという意見がでました。むしろ職場の近くに住むと仕事とプライベートの人間関係が近くなってしまうため、オンオフの区別が難しく、気が抜けないかも、というコメントには共感が集まりました。

また、参加者の皆さんに事前にアンケートでお悩みをうかがったところ、以下の通り「理想の働き方の実現」への興味や不安が多かったため、理想の働き方や職場のイメージについて話し合いました。

様々なエピソードが出たのですが、どんな職場でも業務内容でも共通して「努力することへの納得感」があれば多少大変でも頑張れるという意見がありました。また、挑戦できる環境かどうかを重視している方は「失敗しても許される」と次も頑張ろうと思えるとのこと。初めての業務内容で失敗続きだったときに、上司から「まずは失敗することが経験だから」と声を掛けてもらえたのは嬉しかった、というエピソードは、心理的安全性が高く羨ましい限りです。

対して、「どういうときに息苦しさを感じるか」を話すと、個々の能力や得意不得意を考えずに、最初から「このポジションはこういう人」と人物像が決まっていると、どんどん合わなくなってしまうという意見が多かったです。女性だからお茶汲みくらいしてよね、とか、同じ業務の人と足並みを揃えてほしい等、個人を尊重されていないと感じることは辛いですし、同時に、長くそういう職場にいるとその環境に慣れてしまい、辛いことや世の中とずれていることに徐々に鈍感になってしまう可能性もあります。

しんどいなと感じたときの対処法をお聞きすると、走るなど身体を動かす方が数名いらっしゃいました。また、心の持ちようとして、「ゲーム感覚で乗り切る」という方法には共感する方が多かったです。褒めてもらおう等と他人に期待したり結果の評価を待つよりは、自分で目標を設定してやりきるようにすると、達成感もあり、仕事の質も上がるとのこと。難しい依頼が来ても「今、私は試されているな！」と気持ちを切り替えていくのもよさそうです。

最後に、今後のやってみたいことや挑戦したいことをシェアし合いました。自分のブランドを立ち上げたり、新しい事業を考えたり、まずはこういった人が集まる場に顔を出す機会を増やしたいなど…いろんな面白い話が出ましたが、その際に参加者のひとりが「いつも周りに話したら『そんなことできっこないよ』とネガティブなことを言われがちだけど、今日お茶の間会で話したら、皆さんポジティブに意見をくれて嬉しかった。誰に話すかは大切ですね」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。皆さん初対面で様々なバックグラウンドをお持ちですが、しんどいことを話してもただの愚痴にならずに「どうしたら上手くいくのか」と前向きに話ができる雰囲気で進めることができました。

終了後にいくつかメッセージをいただきましたので一部紹介します。

少人数での開催ですので、一度に多くの方をゆるめることはできませんが、その分、参加者の皆さんには濃い時間を過ごしていただくことができましたし、企画者の私も元気づけられる会となりました。

次回の開催はもちろん、静岡県内や首都圏など他の場所での開催も検討していますので、ぜひ続報をお待ちください。