大人に必要な「学びの型」とは? お茶の間会を東京で初開催しました

合同会社シゴトトセイカツ

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12月11日に東京のシゴトトセイカツオフィスにてお茶の間会を開催しました。お茶の間会は過去2回静岡県で開催していますが、東京では初開催です。

開催のきっかけ等はこちらにまとめていますのでご覧ください。

まずはじめに、お茶の間会の概要とルールを説明します。ルールはシンプルで、「皆でひとつの話題について話すこと」と「話者が偏らず、皆で少しずつアイデアを出し合うこと」です。話が上手な人だけが話すのではなく、全員が会話に参加することによって、多様性はもちろんちょっとした思い付きからアイデアが広がったりすることを大切にしています。

一人ひとり自己紹介をすると、今回の参加者は、皆さん大人になってからも大学院に進学したり講座を受けたりと、積極的に学びの時間を取られている方が多かったです。同時に、体力には自信があるはずなのに、なぜかちょっと疲れやすいという声も多数ありました。

疲れやすいと聞くと体力面を想像しがちですが、お話された方はランニングなど定期的に身体を動かす習慣がある方ばかりでした。さらに深堀りしていくと、テレワークが自分に合わないのかもしれない、という声も。テレワークは集中できる反面、集中しすぎてご飯を食べるのを忘れてしまったり、朝起きる時間がずれ込んだりしてしまったそう。

対策として、朝のルーティンだけは通勤の日と同じにし、窓を開けたり少し散歩をしたりと通勤の代わりになる動きを取り入れてみてはどうか、という案が出ました。お茶の間会の名前にもある、「間」を意識的に取り入れるのも効果的。例えば、1分間だけ何も考えずにぼーっとする時間をつくったり、頭の中に自然を思い浮かべてみたり、ペットを抱きしめてみたりするといいそうです。何も考えないというのは案外難しいですが、サウナや筋トレ等、強制的に何も考えられない環境を作って頭のリセットをされている方もいました。

また、以前こちらにも書いたように、自分は夜型だと思っていても朝型に変えられるという話は、他にも実践されている方が多かったです。自分にとって心地よい生活リズムをつくるために、少しずつ取り入れられそうなアイデアがたくさんありました。

冒頭の自己紹介でも話した通り、学びに関する話題もいくつか出ました。一番興味深かったのは大人の「学びの型」についてです。最近は大人になってからも学び続ける重要性が言われていますが、大人が学ぶためにはなにが必要かを皆で考えてみました。

  • ・年齢や立場関係なく、素直に人の話を聞ける
  • ・人の話を客観的にとらえて、いいところを見つけられる
  • ・他人事ではなく自分事にとらえられる

ほかにもたくさん出たのですが、印象的だったのは「二点で立つより三点で立つほうが安定するように、学びもピンをたくさん打つようなイメージを意識するといいのでは」という考え方。軸を決めて、そこを起点に次の学びを考えていくのもいいし、今回のように普段出会わない人と話す偶発的な機会を定期的にもつことで、軸足から少し遠い、全く違う場所にピンを打つきっかけになったりするのかもしれません。

また、海外旅行など普段と違う環境に身を置き、普段はやらないことをする機会をつくることで軸を浮かせる(俯瞰する)という案もありました。普段は置かれている立場や役割に応えようとしてしまいがちですが、そういった場所から離れたときに感じたことは、役割関係なく本来の自分が考えていることで、そのとき考えたことを大切にするとピンの精度が上がるのでは、という考え方です。

専門分野はそれぞれ異なっていても、学ぶ姿勢は共通点が多かったです。また、机に向かったり著名な方の講演を聞くだけでなく、こうして経験やアイデアをシェアし合うことで、身の回りに学びの種が溢れていることにも改めて感じました。

最後に、「今年中に、あるいは来年やってみたいこと」をシェアし合いました。気になる分野の先生の話をもっと聞いてみたい、いつも詰め込みがちな予定を空けて一人で楽しんでみる、普段使わない食材の使い方をレシピにとらわれずに試してみるなど、今回出会ったメンバー同士が刺激を受けて、今後のアクションに取り入れてもらえそうです。

過去のお茶の間会は明確なお悩みを持っていらっしゃることが多いのですが、今回は「今後のヒントがほしい」「気になるテーマについて話したい」など、ポジティブに今後の模索をされている方が多く、これまでとは少し雰囲気の違ったお茶の間会になりました。

参加者によって会の雰囲気が少しずつ変わりますが、毎度共通して、最後は全員が笑顔で帰られるのが非常に印象的です。お茶の間会は今後も場所問わず開催予定ですので、決まりましたらお知らせします。